このたび、第33回日本大動脈外科研究会を、2025年4月11日(金)に、仙台国際ホテル(宮城県仙台市青葉区中央4丁目6−1)において開催する運びとなりました。大動脈外科治療はこの四半世紀の間に長足の進歩を遂げた領域でありますが、その過程において有意な変曲点をもって急成長を遂げた時期と、この研究会の発足・発展の時期が重なっていたように認識しております。ユニークな歴史と伝統を備えた本研究会を仙台の地で開催させていただきますことを大変光栄に存じます。
第33回の学術集会は、日本外科学会との共催による開催形態とする運びとなり、第125回日本外科学会定期学術集会(仙台大会)の2日目にあたる4月11日の午後に開催させていただく予定となっております。会場は外科学会で使用予定の会場を共有させていただき、同時並行で心臓血管領域のプログラムが重なることが無いようにご配慮いただいております。そのようなご高配を賜りました海野倫明会頭、ならびに日本外科学会理事をはじめとする関係各位にこの紙面をお借りし衷心より感謝申し上げる次第です。
上述のような背景から、本研究会の学術的価値をより高めることを企図し、今回の大動脈外科研究会では一定のテーマに絞った実りある討論を展開する場を形成しようと考えております。日常遭遇する症例の中で、判断に苦慮するクリニカルシナリオを抽出して、二つのテーマを設定しております。何らかのtake home messageを持ち帰ることができる学術集会となることを願っております。また、従来の貴重な症例報告も募集を継続することとしており、至近距離でケース・プレゼンテーションと熱いディスカッションができるような状況設定を考慮しております。
また、発表と討論の後の懇親の場において、アフターセッションの形式で、意見交換を深めることは大いに意義があることと理解しております。今回は外科学会の全員懇親倍の場を共有することにより、多くの方々にその場に参加していただき、大動脈外科の話をさらに突き詰めていただけますと幸いです。
桜咲き、風薫る季節に仙台でお待ちしておりますので、多くの皆様にご参加いただきますことを心待ちにしております。
第33回 日本大動脈外科研究会
当番世話人 齋木 佳克
(東北大学大学院医学系研究科 心臓血管外科学分野 教授)